屋外商店街の全面Wi-Fiの導入について

名古屋駅西銀座商店街 Free Wi-Fiプロジェクト

Kpnetworks株式会社(本社:港区、代表取締役:山本直延、以下Kpn)は屋外での連続Wi-Fi空間を実現可能にするアクセスポイント「KPWL−0210J」が名古屋駅西銀座通り商店街(名古屋市中村区)の全面Wi-Fi化プロジェクトに採用されることを発表した。

概要

「名古屋駅西通り銀座商店街」のFree Wi-Fi化プロジェクトは、商店街組合の「お客様に対する新たなサービス」「外国人観光客の利便性の向上」そして「災害時の為の通信インフラの確立」という三本の柱を軸に、経済産業省補助金である「平成25年度補正 商店街まちづくり事業」を利用したプロジェクト。

一般的に屋外のWi-Fi化は敷設の難しさと費用の観点から、人通りの多い数カ所に「Wi-Fiスポット」を提供するだけが多いなか、今回はKpnetworksのアクセスポイントKPWL-0210Jを導入することによって全長550mの全面的な連続Wi-Fi空間を構築する。

今回のプロジェクトにおける注目すべき点として、一般的なキャリアのWi-Fi網とは異なり、今回提供されるのは商店街が提供する「プライベートWi-Fi」空間であること。

「利用者が有料ユーザーに限定されるキャリアのWi-Fiとは一線を画す形で、商店街を訪れる全てのお客様に対して独自コンテンツやクーポンの配信、外国人観光客にも分かりやすい商店街マップの配信、そして災害時の避難経路の誘導など、地元に密着した独自のWi-Fiサービスを提供したいという想いがあった」(商店街組合理事の小池博之氏)

オープン認証方式で一回の利用は30分(利用回数に制限無し)。07:00~24:00まで誰でも無料で利用が可能で、サービスインは4月1日の予定。

連続Wi-Fi空間を支えるKPNのアクセスポイント

Kpnのアクセスポイント(以下AP)間の無線多段中継は従来のIEEEで規格化された無線メッシュ方式ではなく、独自のアルゴリズムを搭載したスループットの減衰が少ない「PicoCELAダイナミックツリー方式」でネットワークを構築するため、10ホップの多段無線中継が可能。つまり、有線で接続するコアノード(親機)を基点に、最大10台のスレーブノード(子機)が無線で接続することによってエリアを広げることが可能。今回のプロジェクトにおいては有線接続するコアノードが2台、有線接続の不要なスレーブノードが15台という構成となる。

また、KPWLシリーズは無線LANコントローラーが不要。クラウドマネージメントツール「PicoManager3」を使い、世界のどこからでもAPを管理、設定することができる。敷設コストの大幅な削減だけでなく、設定や維持管理にかかるコストも大幅に削減することができる。

さらに、今回使用されるKPWL-0210Jは無線多段中継の電波帯域にIEEE802.11j(4.9GHz)を使用するため、無線多段中継回線の電波干渉を大幅に押さえ、屋外でも安定したサービスを提供することが可能となる。スマートフォンなどのデバイスに接続するアクセス回線は2.4GHz、5GHzのどちらでも利用可能。

本プロジェクトの位置づけ

2020年を目標に屋外Wi-Fiエリアの構築が各地で進む中、従来型の有線Wi-Fiネットワークでは設置箇所に大きな制限があり、敷設コストと維持コストが大きな課題としてあった。この課題を意識した「第三世代メッシュ」が世間で開発される中、Kpnはメッシュネットワークの先を行く「次世代型無線多段中継」を実装し、「広域Wi-Fi空間を簡単に構築し、コストを大幅に削減できる」KPWLシリーズをこのプロジェクトに投入することにより、今後の広域Wi-Fi空間のあり方に一石を投じる導入事例と位置づけている。